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japanese.china.org.cn |30. 04. 2021

30年ぶりの再会 仏写真家と広西「天秤棒お母さん」の物語

タグ: 広西 チワン族 自治区 外国人 民族風情

 


 今年59歳のフランス人カメラマンのヤン・レイマさんは1985年に初めて中国を訪れ、中国と深い縁を築いた。ヤン・レイマさんはレンズを通して中国を観察し、中国の民族風情を記録してきた。


 ヤン・レイマさんは、「中国とここに住む人たちの生活に興味があり、カメラで記録し、多くの人にこの場所を知ってもらいたいと思った」と、当時の三江の旅について語った。


 友人の紹介で、ヤン・レイマさんは中国西南地区の少数民族・トン族のことを知り、1988年から4回にわたり広西三江トン族自治県と貴州省黎平県一帯を訪れ、トン族が住む場所をカメラで記録した。


 当時、三江トン族自治県はインフラと経済成長が未発達で、ヤン・レイマさんは不便に感じたが、手つかずのトン族文化の魅力に引き込まれた。


 「木造の風雨橋、鼓楼、民家が多くあり、棚田が美しく、地元住民は普段から民族衣装を着て、芦笙をよく吹いていた」と話すヤン・レイマさんはその時、周辺の多くのトン族村を訪れた。彼が撮影した写真から、トン族村、風雨橋の下で行われた闘牛、トン族の人たちの歌と踊りの行事などの生活の細部がうかがえる。


 3台のカメラを背負ったヤン・レイマさんは地元のトン族の人たちと親しくなった。「みんなが親切にしてくれ、少しもわざとらしくなかった」とヤン・レイマさんは話す。


 素朴な民族風情と親切な人たちのおかげで彼は自由に撮影でき、その中の一部の写真は世界の同業者から注目を集め、栄誉も獲得した。


 その後、ヤン・レイマさんは何度もトン族村を訪れ、当時の変化に驚かされた。「以前、ここの多くの家に電気が通っておらず、コンクリート道路が少なく、物資も乏しかった。現在、ここに新しい道路がたくさんでき、交通が以前よりかなり便利になり、車も増えた。店に並ぶ商品も充実し、二階建て以上の建物が増え、中心部は大都市のようになっている。外国人を見ても、地元の人たちは以前より自信があり落ち着いている」と彼は話した。


 ヤン・レイマさんはトン族に関する記事を世界の有名雑誌に広め、トン族文化は山奥を飛び出し、彼が中国で撮影するチャンスも増えた。ヤン・レイマさんとトン族の人たちは何千里も離れているが、絆は深まっている。



 30年以上前、ヤン・レイマさんは中国のほぼ全土を周った。長年の中国に対する思いについて、ヤン・レイマさんは「中国は驚くほどの変化と進歩を遂げた。チャンスがあればまた中国を訪れ、娘を連れて桂林に行き、三江にも行きたい。30年ぶりの中国との再会はサプライズになる。チャンスがあれば、中国に関する画集とドキュメンタリーを撮影したい」と話した。


 ヤン・レイマさんの7歳の娘は中国語を流暢に話す。女の子が画面越しに「天秤棒お母さん」に挨拶すると、陽奶群建さんは喜び、内面から溢れる落ち着きと自信は彼女の笑顔をより輝かせた。

 

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