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japanese.china.org.cn |20. 02. 2022

王外交部長、第58回ミュンヘン安全保障会議で基調演説

タグ: ミュンヘン 安全保障 基調演説
中国国際放送局  |  2022-02-20


 王毅国務委員兼外交部長は19日夜、北京で、要請に応じて第58回ミュンヘン安全保障会議にオンラインで出席し、基調演説を行いました。王外交部長は、北大西洋条約機構(NATO)の拡大やヨーロッパの安全、ウクライナ情勢などについて中国側の立場を述べました。

 

 王外交部長は、「冷戦はとっくに終わっている。NATOは冷戦時代の産物として、必要な調整を行うべきだ。果たして、NATOの拡大はヨーロッパの平和と安定の維持や、長期的な安定につながるのかどうか、ヨーロッパは真剣に考えるべきだ」と述べました。

 

 王外交部長はまた、「各国の主権、独立、領土保全は尊重され、維持されるべきだ。それが国際関係の基本準則であるからだ。それを体現するのが国連憲章の主旨であり、中国が一貫して取る原則的立場でもある。ウクライナ問題についても例外ではない。この問題において中国の態度を疑問視するならば、それは何か他に企みがあって中国の立場を歪めようとする行為である」と強調しました。

 

 また、「中国は安保理の常任理事国として、その事情に道理があるかどうかという判断に基づいて立場を決め、国際問題を取り扱うことを貫いている。ウクライナ問題においては、ミンスク合意(ミンスク2)という原点に立ち返るべきだと考えている。この合意は、当事国が交渉を通じて達した、制約力のあるものであり、国連安保理に認められたものでもある。この合意が、ウクライナ問題を解決する唯一の出口だ。各側がすべきことは、緊張情勢を後押ししてパニックを引き起こさせたり、戦争について騒いだりすることではない。着実に、責任をもって、平和のために努力をすべきだ」と指摘しました。


「中国国際放送局日本語版」2022年2月20日