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japanese.china.org.cn |28. 06. 2022

ロシア漢学者:中国文化は異なる内容と性質を併せ持つ

タグ: 漢学者 翻訳 職業発展
中国網日本語版  |  2022-06-28


ロシア中国映画デーのイベントに参加したタチアナ氏


 漢学者のタチアナ氏はサンクトペテルブルク高等経済学院でロシア語・中国語の相互翻訳を教えている。彼女は16歳から中国を学び始め、中国語文化と切っても切れない縁を築いた。

 

 中国語文化はタチアナ氏の人生に大きく影響し、特に彼女に職業発展の幅をもたらし、自分の潜在力を気づかせたと言える。タチアナ氏は、「全体的に言って、中国語と中国文化は自分の生活を充実化させ、中国の友人だけでなく、その他の国の中国語を学ぶ友人も多くできた」と話した。

 

 彼女は、中国文化の内在的な要素は無限だと考えている。16歳から現在に至るまで、毎日中国語を学び、新しい収穫があったという彼女は、「一番興味があるのは中国の文字。最近の出来事を知るため、中国語の資料をできるだけ多く読むようにしている。そのほかに中国文学読者クラブを発足し、定期的に本の中の美しい部分をロシア語に翻訳し、見た人が作品の内容の全体的なイメージを持てるようにしている」と話した。



中ロの大学生と一緒にいるタチアナ氏

 

 タチアナ氏は、中国文化は異なる内容と性質のものを併せ持ち、包容力が大きく、各種の文化要素を受け入れ、それを自身とうまく組み合わせることができると感じている。中国文化が世界で流行するのは、グルメ、アート、言葉、一種の精神的慰めなど、誰もが自分の好きなものを見つけることができるからだという。

 

 近年の中国文化のロシアでの影響について、タチアナ氏は、中国文化の興味を持つロシア人が増えていると話す。「例えば、3年前にサンクトペテルブルクに来たばかりの頃はミルクティーなどの中国の飲み物がなかったが、今は十種類以上あり、現地で非常に人気がある」と話すタチアナ氏は、サンクトペテルブルクに中国文化を学ぶサークルを設立し、中国文化を学べる場所、中国映画を鑑賞できる場所、中国グルメを味わえる場所などを定期的に紹介し、メンバーも増えている。

 

 中ロ文化交流に力を入れる漢学者のタチアナ氏は、ロシアの読者が中国の文学作品に触れる機会が増え、古典文学だけでなく、現代文学や流行の読み物にも触れてもらいたいと考えている。彼女は、「現在、中国の政治や国家統治に関する書物は多くある。これらは非常に重要だが、それと同時に、一般人向けの多くの作品がロシアに広まり、中国文化を知りたいという読者の望みを叶えられるとよい」と話した。

 

 また、「今後もロシアの読者に中国について話し、多くの質の高い関連書籍を翻訳し、中国に興味を持ち中国語文化を愛する友人を多く作りたい」と目標を語った。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月28日