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japanese.china.org.cn |01. 07. 2022

湖南省の岳州扇、職人が真心を込め丁寧に仕上げる

タグ: 扇子 美術 芸術 職人 伝統
中国網日本語版  |  2022-07-01


 岳州扇は中国3大名扇の一つで、明朝後期と清朝前期に始まる。劉正文さん(70)は扇作りに従事して56年になる。劉さんは70年代に岳陽扇製造工場に就職した。扇風機やエアコンの普及により、伝統的な扇作り業界が下り坂に入り、数十年経営された岳陽扇製造工場が歴史の舞台を下りた。劉さんはその後、家族と工場の一部の従業員を率いて「巴陵扇社」を設立した。2014年の中国扇芸術祭りでは、劉さんが弟子を率いて作った高さ3.3メートル、長さ5.8メートルの、180度開く扇が注目を集めた。


 岳州扇制作技術は現在、多くの伝統的な手工芸業界と同様、後継者不足に直面している。劉さんは息子の劉岳軍さんに小学生のころから岳州扇の作り方を学ばせ、技術を継承させた。娘の劉岳春さんは美術を専攻し、扇のデザインに加わった。劉正文さんは、「日常生活において、本当に扇で涼を取ろうとする人は減っているが、扇は永遠の工芸・芸術的価値と収蔵の価値を持つ」と話す。

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