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japanese.china.org.cn |19. 04. 2023

幸福な一家の願い、牧場に春が戻る 新疆

タグ: 新疆 牧民 農場 大学 
中国網日本語版  |  2023-04-19


 北京市から3000キロメートル以上離れた西北の辺境、新疆ウイグル自治区塔城地区裕民県南部では、雄大な巴爾魯克山が東西に横たわる。山の南は現地の牧民が代々遊牧生活を続けてきた農場だ。牧民の巴哈提・特留克西さん(53)の一家はここで暮らしている。

「巴哈提」は「幸福」を意味する。この名字には先祖の、次の世代の美しい生活への最も素朴な願いが込められている。牧歌が数十年響き渡ったが、一家の仕事に励む両手、社会の進歩・発展の大きな流れにより、幸せな願いが現実になっている。

 父の世代から鞭を受け継いだ巴哈提さんと、勤勉な夫の哈布得拉什么・努素普別克さんは毎日働き、徐々にお金を貯めた。200頭超の羊、20頭超の牛、10頭超の馬。夫婦は石と牛糞で作った囲いを広げていった。

 一家が握っているのはもはや鞭だけではない。創意に富む巴哈提さんは牧場で店を開いた。当初はタンスほどの大きさだったが、今や約40平方メートルある。彼女と夫の分業も徐々に明確になった。放牧は夫と若く力のある息子の賽孜木さんに任せ、自分は店の経営を担当した。

 父母が牧民として厳しい道を歩んだのと異なり、娘の昆樹阿克さんは山の外の世界に通じる通学路を歩んでいる。新疆医科大学、国家無償医学生プログラムなど、牧場の人々がこの優秀な牧民の次の世代について語ると、一家は誇りに思うのだった。

 今年の立春後、新学期に娘を学校に送るついでに、五十代後半の哈布得拉什么さんは人生で初めて約600キロメートル離れたウルムチを訪れ、忘れがたい3日間を過ごした。春分の頃、巴哈提さんの一家は忙しく羊の出産を迎えた。今年は100頭余りが出産を控えており、4月末までは忙しくなりそうだ。

「昆樹阿克」は「陽光」を意味する。巴哈提さんは娘の名前について、「私たちの暮らしと同じだ」と説明した。

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