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japanese.china.org.cn |23. 05. 2023 |
ヤクが背負うチョモランマの夢 西藏自治区扎西宗郷
西藏(チベット)自治区定日県扎西宗郷は、中国域内でチョモランマに最も近い行政郷だ。現地の高齢者は、「扎西宗のヤクは、全人類の北稜ルートからのチョモランマ登山の歴史を背負っている」と口にする。
チョモランマ地域の特殊な自然環境により、ヤクはチョモランマの登山、科学調査、探検などの活動における物資輸送の最も主要な手段になっている。これにより誕生したヤク飼いは、扎西宗郷の働き盛りの労働者の毎年の登山シーズンの職になった。
1960年に中国登山隊が初めてチョモランマに登った大型国家登山任務においても、その後発展した北稜ルート商業登山活動においても、さらにはチョモランマ大型科学調査においても、扎西宗郷の農牧民が荷物を背負うヤクを追い山を登る姿が見られる。
輸送隊の作業フローは決まっている。ヤク飼いはヤクを標高5200メートルのチョモランマ・ベースキャンプに追う。そこで酸素ボンベやテントなどの物資をヤクの背にのせ、ヤク輸送隊を組み、標高6500メートルのチョモランマ前進キャンプに向かい出発する。
2023年チョモランマ極高標高地域総合科学調査研究が現在、チョモランマ地域で展開されている。扎西宗郷曲宗村で暮らすヤク飼いの班丹さんは先ほどヤクを使い、科学調査隊の物資及び科学調査設備の輸送を支援した。
登山や科学調査などの活動の物資輸送任務をやり遂げると同時に、ヤクによる輸送は現地人の増収の重要な手段になった。出発し戻ってくるまでの9日間で、班丹さんは4000元超の報酬を手にする。「私のようなヤク飼いは登山シーズン全体で前進キャンプに3、4回入り、1、2万元の収入を手にする」
ヤク飼いとヤク輸送隊は今や物資輸送の他にも、途中でのゴミ拾い、山からのゴミ運搬の職責を担っている。班丹さんは、「全世界にチョモランマは一つだけだ。私たちは共にしっかり守らなければならない」