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japanese.china.org.cn |05. 06. 2023 |
国旗を掲揚、国境線を守る隊員たち 西藏自治区
平均標高が5000メートルを超える西藏(チベット)自治区シガツェ市サガ県昌果郷はすでに初夏を迎えたが、依然として肌を刺すような寒風が吹いている。昌果護辺連防隊の隊長である石角氏(50)は18人の隊員を率い、バイクで国境線を巡らする。
昌果郷はネパールと国境を接する辺境の町だ。国境線は105キロメートルで、外部に通じる峠は5ヶ所。
昌果辺防活動ステーションが1996年に設立され、石氏は将兵と牧民の通訳になった。石氏が生活に困っていることを知る将兵はよくお土産を贈り、職業訓練を受けさせ、売店の開業に協力した。暮らしぶりが日増しに良くなった。
石氏は、「1996年に連防隊員に志願した時は私一人だけだった。私は主に通訳とガイドの他に、将兵と共に国境の巡らに参加した。私の故郷は祖国の国境の最前線にある。故郷の国境の防衛は非常に重要な活動だ」と述べた。
2003年に昌果辺境派出所が護辺連防隊を設立するという噂が石氏に伝わると、直ちに派出所に申請した。当時の護辺連防隊は15人のみ。積極的にしっかり働くことから、石氏は2006年に護辺連防隊の隊長に選ばれた。
石氏と隊員の働きにより、護辺連防隊への参加は現地の牧民にとっての栄誉となった。護辺連防隊が2008年に隊員を募集すると、定員20人に100人超の応募が来た。石氏は「護辺隊は現在103人だ」と述べた。
1人から103人へ。普通の牧民でつくる護辺連防隊は27年の間で成長・拡大を続け、国境線の各所に国旗を掲揚した。