「世界海洋デー」、人と自然の調和的な共生を目指す南澳島

　今年の6月8日は15年目の「世界海洋デー」、16年目の「全国海洋宣伝日」だ。今年の世界海洋デー並びに全国海洋宣伝日のテーマは「海の生態系を守り、人と自然が調和的に共生する」で、メインイベントが広東省汕頭市で行われた。

　汕頭は北回帰線に位置する森林・湿地・海洋の3大生態系を持つ海辺の都市だ。汕頭市澄海区南東部の南澳島は生態の「宝庫」だ。

　南澳島は福建・広東・台湾の省境の海面に位置する、かねてから中国南東部の海沿いの通商で必ず経由する停泊地、中継拠点だ。また中国大陸の台湾との海上交易の主要ルート、「海上シルクロード」の重要な拠点だ。

　広東省で唯一の離島県である南澳島の自然海岸線保有率は51%。ビーチのある美しい自然湾は8カ所。海洋の保護度が高く、大気品質は一年を通じ国家1類基準を満たす。森林率は72%。北回帰線上のオアシスだ。