江源科学調査、長江源区の水循環を研究

　2023年江源総合科学調査隊はこのほど、長江南源を訪れ、生態水文観測設備の用地選定、長江源区の水循環の観測と研究の強化のために布曲流域の凍土、植被、地形などを調査した。

　長江源区は気候変動の影響を敏感に受け、生態環境が脆弱な地区である。氷河萎縮、雪線上昇、凍土溶解、湖拡張、河川流出増加など、長江源区で未曾有の水循環の変化が生じている。

　科学調査隊員で長江科学院水資源研究所の洪暁峰副主任技師は、「長江源区の水循環の観測と研究を強化する必要がある。我々は以前ここに設置した観測ネットワークは、主に長江源の水がどこから来てどこへ流れるかを研究していた。新設備を設置し、斜面でどのように水の流れを調節するかを研究する必要がある」と話した。