ココナッツマットで草原の緑を取り戻す

　初秋の四川省のゾルゲ草原は緑に黄が混じっている。ところがアバ・チベット族チャン族自治州若爾蓋(ゾルゲ)県達扎寺鎮多瑪村の廃鉱ガバナンス地点では岩盤がむき出しになり草が生えず、一部のココナッツマットを敷かれた地表のみ芽が出ている。植生回復は非常に難しく、黄河上流の生態環境に深刻な影響を及ぼしている。ココナッツマットの活用は、草原の緑を取り戻す新たな方法を提供した。

　ココナッツマットはヤシの繊維を加工して作ったマットだ。構造が緻密で、耐腐食性が高く、雨滴浸食を効果的に和らげ水土流失を抑え、優れた勾配防護効果を持つ。また生分解性を持ち、「使命」を終えた後に自然に分解され有機肥料になる。

　若爾蓋県唐克鎮嘎爾瑪村の草原生態修復プロジェクトはすでに3カ月弱完了している。さまざまな植物が芽を出しており、最高で50センチ弱に成長している。生態修復の難題を解消し、草原の「傷」を癒やす希望になった。