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伝染病病棟で人生を楽しむ唐小平

「今日はいかがですか、お腹の具合は?」

「ここ数日、下痢はよくなりました。体の具合もいいし、体重も大分増えました。」

「よく頑張ったね。あなたの治療で使ってる薬は全部国が提供した費用不要のウイルス抵抗薬物だから、必ず治ると安心して自信を持ってね・・・」

「入院したばかりの時は間もなく死ぬと思っていたが、今では自信を持つようになりました。」

「時間通りに薬を飲み、治療を堅持すれば、近いうちに健康な人のように生活、仕事するまでに回復できます」

「唐院長ありがとう・・・」

これはエイズ病棟での医者と患者の対話である。この唐院長(写真の右二人目)は4年前の新型肺炎(SARS)の治療で一躍名を馳せた広州市第8人民病院の院長である。唐院長はエイズ患者の身体を治療するだけではなく、差別視されている患者の心理を慰めることにも熱心である。

4年前、突然は流行りだしたSARSの発生は、赴任したばかりの唐小平にとって厳しい試練だった。長年の経験から、唐院長は早速病室への扇風機の取り付けを決定した。この扇風機によって病院内患者の交差感染が避けられたのである。氏は同僚を率いて創造的な緊急救助に身を投じ、400人あまりの患者を治療した。第8人民病院は広東省ひいては全国においても、もっとも多くの患者を収容し、もっとも収容時間が長く、もっとも効果の上がった病院の一つとなった。その後、彼らは自らの経験を長春、北京、上海、武漢、香港などの地へと普及させ、全国のSARS沈静「戦役」の勝利に大きく貢献した。

現在、唐院長が誇りに思っているのは、自分と同僚たちが長年心血を注いできたエイズ予防治療プロジェクトが一歩一歩進んでいることである。彼らは全国初のエイズ専科、エイズ研究室、華南地区(広東省、貴州省、海南省、香港特別行政区、澳門特別行政区)初のエイズ患者を思いやる組織「赤いリボンの家」を結成し、家庭を持たない患者や親族に捨てられた患者を保護している。国内で最も早くエイズウイルス逆転抵抗治療を始め、エイズウイルス治療及び薬物不良反応測定、エイズと結核の併発症などの感染についての治療及び予防に関して、国内をリードしている。

成績はもはや過去のもので、功労も皆のものである。第8人民病院は最も多くのエイズ患者を収容していると同時に全国各地の病院のために300人あまりのエイズ治療専門人材を育成した。エイズ専科は衛生部が指定した第一陣のエイズ臨床医師養成基地、エイズ臨床薬品テスト基地となっている。

近年、広州市第8人民病院は極普通の病院から全国的に有名な伝染病、肝臓病専門病院となった。同僚たちは、「唐院長はとても魅力的な方で、彼が私たちを引っ張ってくれているのであり、非常によいリーダーで、医学面での先達の士でもある」と唐院長を評している。

唐院長は「僕は何も魅力的な人間ではなく、ずっと伝染病患者と付き合ってきて、自分のできることを最大限にやり、自分の経験をいかして、人材を養成する環境をできるだけ整えていく。皆も心を一つにして貢献してくれているだけで、それに対する報いは私たちが特に求めるものではない」と語っている。

今回の全国党代表大会の代表に選ばれた唐院長は責任感を感じ、「伝染病の医者として、患者の治療と病気の予防、さらに医学研究に身を投じ、人々の健康により多く貢献できることは、私の最大の楽しみである」と述べた。

唐小平 43歳、医学博士。広州市第8人民病院院長、広州市伝染病研究所所長、中華医学会伝染病分会委員及びエイズグループ副組長、衛生部エイズ専門家諮問委員会委員及び臨床専門家組副組長、広東省鳥インフルエンザ治療専門家組副組長などの職を担当。

「チャイナネット」 2007/09/30

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