資料写真:広州軍区の司令官の章沁生氏
中国人民解放軍の軍区は大軍区とも呼ばれ、国の行政区分、地理的位置と戦略・戦役方向、作戦任務に基づき設立された第一級軍隊組織であり、中央軍事委員会により直接指導されている。
軍区は、主に戦区部隊の建設計画の制定、戦区における諸軍隊と兵種の連合作戦の配置と指揮、連合勤務の保障の実施などを担当する。軍区には司令部、政治部、連合勤務部、装備部があり、それぞれ所属の部隊の軍事、政治、後方勤務と装備作業を担当する。主に管轄地域における諸軍隊と兵種の連合作戦の指揮と所属部隊の軍事訓練、政治的作業、行政管理、後方勤務の保障、リーダー管轄区内部の民兵、兵役、動員作業と戦場の整備を担当する。
普段軍区指揮機構となっている所は、戦争の際の戦区の指揮機構でもある。総部と部隊を繋ぐ重要な中間指揮層であり、戦区の最高の指導機関でもある。
人民解放軍は現在瀋陽、北京、蘭州、済南、南京、広州、成都など七つの軍区に分かれている。陸軍集団軍、兵種部隊、後方勤務保障の部隊と省軍区(衛戍区、警備区)を管轄している。具体的区分状況は次の通り:
瀋陽軍区:遼寧、吉林、黒竜江と内蒙古自治区東部の「三盟一市」(ホロンバイル盟、ヒャンガン盟、ジリム盟と赤峰市)域内所属の武装力を指導し、指揮する。
北京軍区:河北省と山西省、内蒙古自治区と北京市、天津市の所属武装力を指導し、指揮する。
蘭州軍区:陜西、甘粛、寧夏、青海、新疆ら五つの省(区)域内所属の武装力を指導し、指揮する。
済南軍区:山東省と河南省域内所属の武装力を指導し、指揮する。
南京軍区:江蘇、浙江、安徽、福建、江西ら五つの省と上海市域内所属の武装力を指導し、指揮する。
広州軍区:湖北、湖南、広東、広西、海南ら五つの省域内所属の武装力を指導し、指揮する。
成都軍区:四川、雲南、貴州、チベットら四つの省(区)と重慶市域内所属の武装力を指導し、指揮する。
9月30日までの中国人民解放軍七大軍区のリーダーはそれぞれ次の通りである:
瀋陽軍区
司令官:常万全(中将)
政治委員:黄献中(中将)
北京軍区
司令官:房峰輝(中将)
政治委員:符廷貴(上将)
蘭州軍区
司令官:王国生(中将)
政治委員:李長才(中将)
済南軍区
司令官:範長竜(中将)
政治委員:劉冬冬(上将)
南京軍区
司令官:趙克石(中将)
政治委員:陳国令(中将)
広州軍区
司令官:章沁生(中将)
政治委員:張 陽(中将)
成都軍区
司令官:李世明(中将)
政治委員:張海陽(中将)
特集:中国共産党第17回全国代表大会
「チャイナネット」2007年10月12日