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収入格差の解決には発展、改革、調節のいずれも不可欠
発信時間: 2007-10-18 | チャイナネット

アメリカ記者からの都市部と農村部との収入格差拡大に関する質問に答えた際、朱之鑫主任は次のように述べた。

改革開放以来、中国の経済社会の発展に伴い、人々の収入レベルも向上してきた。この間の国慶節七連休(10月1~7日)では、中国人の観光客が延べ1.46億人に達し、観光収入は624億元に上った。これは中国の人々の収入レベルや生活レベルが著しく高まっていることを裏付けている。全般的な収入のレベルアップと生活改善と同時に、都市部と農村部間、各地域間及び各階層間で、収入格差が拡大している趨勢が現れている。この問題を解決しなければ、きっと生産力の発展や社会の安定に影響を及ぼすに違いない。

収入格差にはさまざまな理由がある。農村部と都市部間の歴史的な原因もあれば、収入分配体制の不整備などの原因もある。世界諸国の経験から見ると、工業化と都市化が加速する特定の歴史的段階で、収入格差の拡大はよく現れるものである。性質から見ると、中国国民の収入格差は、共同富裕を実現する過程に起こった問題で、前進中の問題、成長中の悩みに過ぎない。

国は収入格差拡大の問題を非常に重視しており、この問題を解決するために、すでに一連の措置を打ち出している。ここ数年、国は「三農」(農業、農村、農民)へのサポートを強化しており、都市部と農村部との格差のさらなる拡大の防止に力を入れている。西部地域と東部地域との格差を縮小するため、国は西部地域に対する資金投下を拡大し、西部地域のインフラ整備へのサポートを強化している。また、国は一部の低収入の人々に向けて、都市部と農村部にそれぞれ最低生活保障制度を打ち出した。

同時に、各レベルの収入を調節するために、中国政府は個人所得税の徴収を強化している。例えば、昨年一年間の個人所得税は2000年のそれの3.7倍となった。

収入・分配中の問題をより一歩進んで解決するには、発展、改革、調節のいずれも不可欠である。「発展」とは、科学的発展観を実行し、好調かつ急速な発展を遂げることである。「改革」とは、収入・分配体制を含む各分野の改革を深め、労働に応じた分配を主体とし、多種類の分配方式が共存する分配制度を整備すると同時に、チャンスや規則が平等で、過程も平等である就職環境を作り上げることである。「調節」とは、低収入を高水準へ引き上げ、中等的収入層を拡大し、高収入を調節し、合法な収入を保護し、不法な収入を取り締まることである。

「チャイナネット」 2007年10月18日

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