アメリカの「キリスト教科学箴言紙」の記者による物価の動向についての質問に答えた際、朱副主任は、物価上昇はインフレとは違うものである。CPIの上昇もインフレと同一視はできない。今年1~9月、わが国の住民消費価格指数CPIは4.1%上がり、1~8月より0.2%高くなった。9月のCPIは昨年同期より6.2%上がり、8月の同より0.3%下がったと述べた。
1-9月の物価上昇の中の3.5のポイントは食品価格の上昇により引き起こされたものである。中国には「食糧の値段が上がると、すべての値段が上がる」という古い言葉があるが、食糧の価格が安定すれば、価格全体も安定する。
国内を見れば、わが国の食糧は3年間豊作で、今年の夏の穀物と早稲はよい収穫を収めた。今年の夏の穀物の生産量は2307億斤(1斤は0.5キロ)で、昨年の2278億斤より29億斤も増加し、早稲は昨年は637億斤で、今年は639億斤である。秋の穀物も豊作と予測されている。現在、食糧の在庫は十分であり、価格も安定に向かっている、これは価格の全体的レベルが基本的安定を保つ根本的条件の一つである。
国際的に見れば、国際市場で農産品の価格が上がっているため、ほかの主な国でも食品価格の大幅な上昇によって消費価格が上がるという状況に直面している。食糧、特に食品の価格の高騰に対処することは諸国が直面している共同の課題となっている。食糧の値段の高騰と生産の発展に伴い、世界のトウモロコシ、大豆の主要輸出国の耕作面積が増加しつつあり、これで食糧の生産量が相対的に安定を保つことができる。
われわれは物価の上昇という事実から避げはしない。物価の高騰を抑制するのは当面のマクロ調整の重要な課題の一つであり、政府は適度に緊縮した貨幣政策を実施し、固定資産投資の加速成長を抑制し、関係する農産品の発展をサポートし、政府の価格調整項目をコントロールし、市場の管理を強化し、低収入者に向けた必要な補助金を提供するなどの政策や措置によって、市場の安定と社会全体の安定を保つ。
「チャイナネット」 2007年10月18日