中国社会科学院国際学部・国際合作局と日本日中有識者交流会が共催する第一回新中日有識者講座がこのほど、北京市内で開かれた。両国の経済界、学術界から100人近い参加者が出席した。
新たな中日関係における政治・経済などについて、早稲田大学教授・日本経済新聞客員コラムニストの田勢康弘氏と中国社会科学院国際学部の張薀嶺主任はそれぞれ「日中友好から日中融合へ」と「東アジア地域の協力における中日の戦略的互恵関係」をテーマに講演した。田勢氏は「日中関係においては、相手を尊重し、異なる点についてはできるだけ寛容に、いかにすれば尊敬を得ることができるかという高い道徳性を持ったつきあいが必要ではないか」と述べた。張氏は「東アジア地域の協力により、中日が共同で参画するプラットフォームが構築された。このプラットフォームは、両国が戦略的互恵関係を構築して発展させるための広い舞台となっている」と強調。
日中有識者交流会は2003年7月に発足し、中日両国政府・産業・学界間の相互理解を強化し、双方の協力関係を促進する主旨としている。座長はNEC代表取締役会長の佐々木元氏。
「人民網日本語版」2007年9月5日