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「氷を融かす」には、日本側の「熱」がより必要

桜の季節、桜の国に、中国の温家宝総理が暖かい春風をまとって、7年ぶりの中日関係改善の「氷を融かす旅」に、間もなく踏み出す。(文:高洪・中国社会科学院日本研究所研究員)

周知の通り、日本の小泉前首相は過去5年の間、中日両国人民の強い反対を顧みず、A級戦犯を祀る靖国神社に参拝を繰り返した。まさにこうした歴史に逆行する誤った行いが、両国の政治関係を氷霜で埋め、経済・文化関係にも一定の影響を与えた。安倍晋三首相は昨年10月に新首相に就任すると、前任者の誤ったやり方を改め、「政冷経熱」という不正常な状態を打破するため、就任後初の訪問国に中国を選んだ。中国人民と中国政府がこれを評価し、これに応えたことで、安倍訪中は中日関係改善の「氷を割る旅」となった。

北京での首脳会談の直接の成果は、共同の戦略的利益に基づく互恵関係の構築で双方が一致したことだ。この方針的原則の確立を受け、両国関係は半年におよぶ「血行を良くし鬱血を取る」類の疎通を経て、ついに温総理の訪日という「氷を融かす旅」を迎えた。

日本の首脳による「氷を割る」訪中と比べ、中国首脳による「氷を融かす」努力は、単に「出発が決まれば」達成されるものではなく、「氷を融かす」とは更に「難しい過程」である。中日は、歴史認識や戦争遺留問題においても、あるいは現実的な摩擦や対立の面においても、「三尺の氷は一日の寒気でならず」の複雑な状態に置かれている。こうした状況が、「氷を融かす」過程には、両国の相互信頼を基礎とし、「戦略的互恵関係」の原則に照らし、政治・安全保障面で新たな協力を実施し、経済・文化交流を新たな高みへと押し上げる必要があることを決定づける。

中国政府の努力も同様に、日本側が固い氷を融かすために必要な対応をとることを必要としている。わたしたちは安倍政権が最近、中国指導者の訪日に向けて積極的な準備を進め、両国の政府機関も新たな経済・エネルギー協力の始動に向けて積極的に計画を進めているのを目にしている。しかし、日本の社会にはなお遺憾な言動が見られる。少数の無責任な言論は「氷を融かす旅」と調和せず、両国関係の全面的な改善にもマイナスとなる。

中国と日本が各自の核心的な戦略的利益と発展路線を持つことは、隠し立てする必要はない。われわれは調和のとれた国際秩序と平和な東アジア環境の構築を主張すると同時に、われわれの政治理念と根本原則の堅持も必要としている。政治面では共通点を求め相違点を保留し、経済面では率直に誠意をもって協力するとともに、正常な競争は排除せず、文化面では互いに促進するとともに、自己の伝統と特性は保持する。同じ東アジア文明に属する日本が、中国の政府と民衆の誠実な情宜を理解し、たゆまぬ接触と交流の中で相互認識を深め、相互理解と相互尊重へと達し、明るい未来を共に創造できることを希望する。

「人民網日本語版」2007年4月11日

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