中国鉄道記念勲章を胸につけた浜岡礼蔵さん(35歳)
ここ数年、東京でも、隣接の千葉県でも、中日友好交流活動が行われると、いつも背丈は高くないが、体がたくましく、中国鉄道部が授与した労働模範記念勲章を胸につけた80歳ぐらいの高齢者の姿を目にした。話しかけられると、彼はつねに50年前の中国の鉄道労働者とともに成渝(成都―重慶)鉄道を敷設する歴史を語すのだった。人の心を奮い立たせるところに言及すると、彼はよく目に涙を浮かべていた。
この人は浜岡礼蔵さんで、中国で18年間暮らした86歳の日本人である。第二次世界大戦の時、浜岡さんは中国にきて、工場で働いたり、日本軍部に徴兵され、戦争に参加したりしたことがある。日本の敗戦後、浜岡さんはすぐ帰国せず、1953年まで中国に残り、中国東北、天蘭(天水―蘭州)鉄道、成渝鉄道などの敷設に参加し、新中国の鉄道事業のため、自分の青春と専門的な技術で寄与した。
日本に帰国してから、浜岡さんはよく中国に鉄道建設に関する資料を贈った。成渝鉄道における2年間の奮闘により、浜岡さんは中国の西部大開発戦略の進展及び中国鉄道の発展に特に関心を寄せている。彼は数回にわたって文章を書き、日本の新幹線及び鉄道の新技術を紹介し、積極的に四川省鉄道部門の訪日に協力した。成渝鉄道落成40周年の際、浜岡さんの事績は関係者によって紹介された。
「チャイナネット」2007年9月25日