最高人民法院が内外の当事者の合法的権益を保護
肖揚院長はまた、最高人民法院の内外当事者の合法的権益の保護について次のように述べた。
各クラスの人民法院(裁判所)は昨年、渉外および香港・澳門(マカオ)・台湾とかかわりのある案件の審理を強化し、関連案件23313件を結審し、結審案件数は前年比で16・39%増えた。
各クラスの人民法院は中国の法律およびすでに加入している国際条約に基づき、国際慣行を尊重し、平等に国内外当事者の合法的権益を保護している。中国の対外経済面の交流および海運経済の発展を促すため、最高人民法院は『海事裁判の発展に関するいくつかの意見』を公布し、海事裁判制度を健全化させ、訴訟手続を規範化した。各クラスの人民法院が昨年結審した海事関連案件は7375件、訴訟請求額は44・45億元であった。
結審した渉外および香港・マカオ・台湾とかかわりのある案件で、知的所有権にかかわる案件の増加率はかなり速いものとなった。ここ数年、各クラスの人民法院が受理した渉外知的所有権案件も目に見えて増えた。2002年~2006年に、中国の人民法院が結審した渉外知的所有権案件の一審案件は931件で、年平均48.29%増となった。
2006年には、全国の各クラスの人民法院が受理した渉外知的所有権関連民事一審案件は353件で、2005年に比べて52・16%増となった。香港・マカオ・台湾とかかわりのある知的所有権関連民事一審案件は229件で、2005年に比べて34・71%増となった。
これら直接国外の会社、外国の公民とかかわりのある案件や香港・マカオ・台湾とかかわりのある案件があるほか、中国には数多くの外国投資の三資企業(合弁企業・合作企業・独資企業)が進出しているため、2006年1月~10月の全国各クラス人民法院が受理した三資企業とかかわりのある知的所有権関連民事一審案件は533件となった。
客観的に言えば、外国や香港・マカオ・台湾の権利者の合法的権益はすべて法律に基いて保護されるようになっている。
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