20年間も続いた選挙運動で県人代代表に当選した68歳の農村女性
発信時間: 2008-03-09 | チャイナネット

村民委員会主任を務めていた期間、王淑栄さんはむやみやたらな料金徴収を何度もボイコットした。農村電力網改造の中で、関係方面は変圧器の代金を別の形で村民に負担させた。王淑栄さんは関連規定を出し、電力局、物価局などの部門に行って訴え、最後に取り立てられた変圧器の代金、電気代の保証金、管理費など約3万元を取り戻した。

 

「幹部になる」ことが好きなこと――

「私には選挙権があるが、被選挙権は?」

2007年、王淑栄さんは香河県人民代表大会代表になった。王淑栄さんはこの代表になることを20年間も待ち続けた。「これは私の最も大きな夢でした」と王淑栄さんは感慨深けに語っている。その理由は1つしかなく、人民代表大会代表は直接政治に参画し、それを討議することができるからである。

 1987年、香河県人民代表大会の代表は任期切れに伴う選挙の際に、ふだんよく法律を研究している王淑栄さんは選挙の中で問題に気づいた――選挙で私は「選挙権」を行使し、マルのしるしをつけて他人を選び出してきたが、憲法によって私に与えられている「被選挙権」はどこに行ったのかと考え、王淑栄さんは選挙投票用紙を持って村長に、「今日は私は棄権する!」と言った。村長は棄権しようとする人がいることを初めて耳にして、どうすればよいのか分からなくなり、「あなたに選挙させる以上、選ばべばそれでよいのさ」と答えた。王淑栄さんはボールペンを取り出してその人の名前の下に×印をつけ、それから自分の名前を後ろに書き入れた。その人民代表大会代表選挙の結果、王淑栄さんは10票を獲得し、王淑栄さんの自分の家の5人はいずれも彼女に1票を投票し、隣の隣家の5人もみな彼女に1票を投票した。

王淑栄さんの「撹乱」によって、みんなに自分の権利に目覚めさせた。1990年の県人民代表大会代表の任期切れに伴う選挙の際、王淑栄さんは46票を得た。1993年、王淑栄さんは140票余りを得た。2007年、彼女はとうとう願いどおりに香河県の人民代表大会代表となった。人民代表大会代表になってから、王淑栄さんは大いに意気込み、わが家で特に1つの部屋をさいてオフィスにし、1日じゅう電話が鳴りつづけ、いつも訪ねてきて助けを求める人が絶えなかったのである。

「こんな年になって、あれこれをやる必要はあるのか?疲れないのか?」と尋ねる人もいた。王淑栄さんは、「疲れることは疲れるが、私は心から喜んでやっているのです」と答えた。孫の協力で、王淑栄さんはインターネットにアクセスすることをマスターした。本や新聞を読むことを除いて、王淑栄さんの今の生活には毎日また新しい内容が増えた。つまりインターネットを利用して法制面のニュースに目を通し、法律の関連資料を検索することである。

「チャイナネット」2008年3月9日

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