世界の中心はすでに大西洋地域から太平洋地域に転換、中国やインドなどのアジア諸国が、今後の世界平和と繁栄にとって決定的な力となる。当面の中日関係については、アジアの主要国家が良好な関係を維持することは極めて重要であり、温家宝総理の訪日が成功するよう期待している。
キッシンジャー氏は1日、早稲田大学入学式でこの講演を行った。早稲田大学は同氏に名誉博士号を授与した。同氏は、これは日米関係の緊密さを示すひとつのシンボルだとの感想を語った。
キッシンジャー氏は現在82歳。同氏は1971年、ニクソン元大統領(当時)の特使として訪中、中・米関係発展のために歴史的な貢献をした。1973年ノーベル平和賞受賞。同氏は東京訪問の後、中国を訪問する。
写真(左):講演中のキッシンジャー氏
写真(右):記者取材を受けるキッシンジャー氏