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温家宝総理の訪日前会見(1)―日本の印象

 
  温家宝総理は北京の中南海・紫光閣で4日、日本公式訪問を前に、日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞、共同通信、NHKなど、日本の報道各社16社との共同記者会見に応じた。

 温総理は冒頭で「訪日を前に、みなさんの取材を受けることをとても嬉しく思う。今回の訪日の責任の重大さを深く感じ、一種の使命感を抱いている。中日関係はまさに正念場にあり、われわれは共に努力し、両国関係の前向きの発展を促さなければならない。また、両国の記者がいずれも、中日関係を促進するような仕事を多く行うことを希望する」と述べてから、質問を受けた。

 ――日本に対する印象と、今回の訪日への期待をお聞かせいただきたい。日本のリーダーと国民に、どのようなメッセージを伝える予定か。

 今回の訪日が成功し、真の「氷を溶かす旅」となることを期待している。日本のリーダーと、両国関係の重大問題について共通認識を形成し、両国関係の発展を促すことを期待している。日本国民と触れ合い、より日本を理解するとともに、日本国民にもより中国を理解してもらい、相互信頼と友情を深めることを期待している。

 15年前にわたしが訪日したのも、桜の花が満開の時期だった。日本の繁栄と発達をこの目で見るとともに、日本国民の勤勉さ、知恵の品格と革新性、進取の精神を感じた。わたしの日本に対するより多くの理解は、歴史の中から得たものだ。中日両国には2千年余りの友好的な交流の歴史がある。この交流は、規模の大きさ、領域の広さ、影響の深さ、そのいずれにおいても世界的に稀なものだ。だが中日間には、近代において、50年間の不幸な歴史もあった。日本軍国主義が発動した中国侵略戦争は、中国国民に深刻な災難をもたらすとともに、日本国民にも深くその害をこうむらせた。歴史を鑑とするとは、歴史から教訓を汲み取ること。未来に向かうとは、中日友好協力の新たな道を切り開くことだ。

 わたしは訪日を通じて、日本のリーダーと国民に次のようなメッセージを伝えたい。「中日友好協力の発展は、時代の潮流に沿い、人民の願望に合致する。中国国民は日本国民と一緒に、手を携えて共に歩み、両国関係を改善・発展させることを望んでいる」。

「人民網日本語版」2007年4月5日

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