――総理は以前、安倍首相の訪中は「氷を破る旅」であり、今回の訪日は「氷を溶かす旅」であると表明されたが、中日関係は、どのようにすれば持続的で安定した発展が可能になるか。今回発表される共同文書は、どのような内容になるか。中国は安倍首相の訪中を招請するか。胡錦濤国家主席は年内に訪日するか。
中日関係の持続的で安定した発展の基礎は、両国間の3件の政治文書だ。これら3件の政治文書は両国関係の礎石であり、両国関係の過去を政治・法律・事実面から総括し、両国関係の未来を明示するものだ。3件の文書の原則と精神に従いさえすれば、両国関係は持続的で安定した発展を遂げることができる。
今回の訪日で双方は共同文書を取りまとめるが、これは戦略的互恵関係の構築への両国の願い、その内容、主要課題を反映するものとなるだろう。これは重大な出来事であり、中日関係が新たな段階に進むことを意味する。両国の戦略的互恵関係の構築における原則は、▽相互信頼を深め、約束を忠実に守る▽大局に配慮し、共通点を求め相違点を保留する▽平等互恵と共同発展▽未来志向と交流強化▽協議を緊密化し、試練に対応する――だ。
われわれは、安倍首相が就任後初の訪問国に中国を選んだことに、称賛の意を表する。前回の訪中は時間が短すぎ、北京以外の地域への訪問はかなわなかった。今回の会談では、中国のそのほかの地域にも足を運び、中国を多く理解できるよう、年内の訪中を招請するつもりだ。日本のリーダーは胡主席の訪日を何回も招請している。わたしは、胡主席が双方に都合の良い時期に貴国を訪問するものと信じる。
「人民網日本語版」2007年4月5日