温家宝総理は12日午前日本の国会で演説した際、中日の平和友好は両国の命運と国民の福祉に関わるものである、と述べた。
温総理はまず中華民族と日本民族のおよそ2000年にわたる友好往来の歴史と、日本が引き起こした中国侵略戦争が両国の国民にもたらした苦難の歴史を振り返り、次のように述べた。
歴史を振り返り、中日の平和友好が両国の命運と国民の福祉に関わるものであることを痛感している。一国及び民族の発展の過程には、肯定的な経験も否定的な教訓も貴重な宝となる。自らの歴史的経験及び教訓から学ぶことは、より直接、より深みのあることで、より効果的なものとなり、自国の深みのある文化の背景及び明るい未来に確信を持つことを意味している。
戦後、2808人の戦争孤児が中国に残された。戦争の苦痛を味わった中国人は彼らを引き取って面倒を見、おとなになるまで育て上げた。中日国交正常化以降、中国政府はまたこれらの戦争孤児の親戚探しに注力した。現在、2513人の戦争孤児が帰国している。
中国の先輩のリーダーたちは何回も、あの侵略戦争の責任は、一握りの軍国主義者が負うべきもので、広はんな日本国民も戦争の被害者であり、中国人民は日本人民との友好関係を保たなければならない、と語った。
最後に、温家宝総理はまた「今回、私は友好と協力のため、日本を訪問することになった」と語り、長期にわたって中日友好のために貢献する日本各界の友人に感謝の意を表した。
日本の参議院と衆議院の480人の国会議員が温家宝総理の演説に耳を傾け、会場には何度たびたび万雷の拍手が起こった。
「チャイナネット」2007年4月12日