長征の精神を毛沢東らの指導者や中国共産党の発展とを結びつけて分析する外国の学者もいる。長征の精神は中国労農赤軍を鍛えたばかりか、中国の共産主義運動の生存と発展を確保し、中国の歴史と世界の前途に深遠な影響を与えることになろう。
学術研究の角度から見れば、外国の学者の中国労農赤軍についての研究は深くて広いものである。彼らは傍観者の一人として長征を研究しているので、私たちの視野をさらに広げ、長征の意義と影響を全面的に評価するうえでプラスとなる。
「今世紀において長征ほど人々の胸を打たれ、世界の前途に深遠な影響を及ぼした出来事はほかに無い」とハリソン・E・ソールズベリー(Harrison
E.
Salisbury)氏は1985年に出版した『長征――未曾有の物語』という本の前書きの中でこう書いている。中国が改革開放以来行っている新しい長征は数十年前の長征と同じように困難にみちたものであり、現代における偉大な社会的、政治的実験と言えよう。現在、アメリカ、ヨーロッパや世界各地の人々は、数十年前の規模がそれほど大きくない、目立たない中国の兵士たちの行った軍事行動にたいへん興味を持つようになっている。
「チャイナネット」2006年9月