今年は中国労農赤軍の長征勝利70周年の年である。中国共産党史学研究者の石仲泉氏は6年間を費やしてかつての長征の道を再度歩き、中国共産党史上の重要な出来事の一つをはっきりさせることを試みた。氏はこれを漢字で34万字の『長征の道』を著し、中共党史出版社によって出版されることになった。長征は中国共産党が中華民族の歴史と世界の戦争史上で作り出した奇跡であり、これを忘れてはいけないばかりでなく、大いに語りつづけ、書きつづけるべきものである、と考えている。中共党史出版社はこのほか長征に関する20数種類の図書を出版し、この偉大な歴史上の出来事を全面的に紹介することにしている。
同出版社の張琦社長は座談会を開いて、関連の状況を紹介した。今回出版することになった記念書籍はいずれも学術的価値と資料としての価値を有するもので、長征についての研究の空白を埋めるものもある。そのうち、『労農赤軍長征史』『中国労農赤軍長征略史』『鉄の赤い流れ』『今日の長征の道』『長征の道』『歴史の選択――長征の中の労農赤軍のリーダーたち』などが長征の勝利を記念する重点書籍となっている。
三冊からなる『長征文献』シリーズ本は、直接入手した材料をもとに客観的かつ全面的に長征の歳月を再現したもの。中国共産党中央軍事委員会の遅浩田元副主席が顧問をつとめ、著名な党史専門家、学者が整理編纂し、長征に参加したかつての労農赤軍であった人たちが直筆の題字をしたためたもので、近年出版された長征に関する書籍の中では権威のある力作である。
「チャイナネット」2006/09/28