中文 English Français Deutsch Русский язык Español عربي Esperanto 한국어 BIG5
政  治
経  済
社  会
文  化
観  光
論  評
スポーツ
中日両国
生態環境
貧困撲滅
フォト·チャイナ
国務院新聞弁
公室記者会見
HOME
DATE:
このページを印刷
メールで送る
発展あってこそ問題解決が可能に

主要8カ国(G8)と発展途上国5カ国の首脳がドイツの小さな町で会合を開いたことは、この世界に今まさに重大な変化が起きていることをも意味している。2年前に始まったG8+5の対話モデルは、グローバル化の舞台がもはや、同じ顔をした先進国に主導されるものではないことを世界に示した。(文:丁剛・「人民日報」高級編集員)

現在G8が直面する世界的な問題は過去とは大きく異なり、先進国の力のみでの解決は、もはや困難になっている。これには少なくとも2つの原因がある。第1に、グローバル化の過程で、地球温暖化のように、さらに広範な影響を及ぼす新たな問題が出現したこと。第2に、世界経済に占める発展途上国のシェアが増加し続けていることだ。

発展途上国が世界経済の舞台に躍り出たのは良い事であり、グローバル化の展望をさらに明るく美しいものとしたように見える。世界銀行が先日発表した統計は、過去25年間の世界の貧困脱出の67%が中国のおかげであることを示している。この1件だけを見ても、世界経済にもたらされた利益には計り知れないものがある。無論、今回の会合で重点議題となった気候変動問題のように、発展途上国は発展の過程において新たな問題をもたらすこともある。

われわれが目を向けなければならないのは、こうした問題の解決は人類の共同責任であり、先進国があれこれと規定や制限を設け、発展途上国に遵守させ、履行させることで解決できるものではないということだ。事実、西側先進国もかつてこうした初級段階を経てきたのであり、ましてや西側のいくつかの大国にいたっては、現在もなお気候変動問題の主要な「製造者」であるのだ。

工業化と現代化の実現というきわめて困難な課題を抱える発展途上国にとって、国際環境は先進国が工業化を実現した当時とまったく異なるが、依然として発展は基礎である。特に多くの発展途上国は、今なお貧困問題を完全に解決できておらず、優先的に考慮されるべきはやはり、いかにして発展途上国の開発水準の向上を支援し、貧困から脱却させるかだ。さもなくば、ひたすら発展途上国の責任を強調するだけで、排出削減目標を達成できないばかりか、経済グローバル化のバランスがさらに崩壊するリスクを負うことになるだろう。今回の先進国首脳会議(サミット)が、アフリカの貧困国におけるHIV・マラリア感染拡大対策に600億ドルの拠出を決定したことは、非常に賢明な措置だ。

中国の胡錦涛国家主席は今回の会合で「気候変動は環境問題だが、根本的には開発問題である」と指摘した。世界経済における各国の役割に変化が起きている今日、先進国は発展途上国と手を携え、共に努力してこそ、持続可能な発展を基礎に、グローバル化が直面する新たな問題を解決することが可能になるのである。

「人民網日本語版」2007年6月12日

このページを印刷
メールで送る

関連ニュース

TOPへ

リンク
人民中国 | 北京週報 | 中国画報 | 中国刊行物 | 駐日本中国大使館 | 人民日報 | 中国国際放送局 | 新華ネット
Copyright © China Internet Information Center. All Rights Reserved E-mail: webmaster@china.org.cn Tel: 86-10-88828000