外交部は23日、北部湾(トンキン湾)海域で中国の漁船がベトナムの武装船に襲われた事件について、説明した。事件ではベトナムの武装船が先に中国の漁船・海上巡視船に発砲したため、中国の海上巡視船は防衛のためやむなく反撃し、ベトナム武装船の8人を射殺、8人を逮捕するとともに、武装船や武器、弾薬などを押収した。
外交部によると、中国側は事件発生後、中越間の領事条約に基づいてベトナム側に詳細を迅速に通知し、ベトナム側領事による逮捕者との面会を手配した。中越北部湾境界協定と漁業協力協定の発効以来、北部湾の情勢は全体的に安定しているが、共同漁業エリアでも中国の漁船が襲われる事件が相次ぎ、中国の漁業者の生命や資産の安全が深刻な脅威にさらされている。中国は、中越双方が努力して海上犯罪を取り締まり、両国の漁業者が正常に操業できるよう安定的かつ協調的な環境を整えることを希望している。
「人民網日本語版」2005年1月24