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「中印両国はパートナー」 温総理

温家宝総理は12日、インドのデリー理工大学で「手を携えて進み、共に未来を創る」と題し、1千人余りの学生を前に講演を行った。講演の骨子は次の通り。

中印両国は、平和・繁栄志向の戦略的パートナーシップの構築に努力するという共通認識に達した。こうした戦略的パートナーシップ構築の重要性は、主に次の4点に集約できる。

(1)政治的相互信頼と友好協力の増進は、両国の根本利益に完全に合致

われわれは世界最大の発展途上国だ。両国の発展路線に多少の相違こそあれ、発展において解決を要する多くの難題には共通性がある。過去のいかなる時にも増して、両国の対等を基礎に、互いに切磋琢磨し、参考にし合い、長所を取り入れ短所を補う必要がある。

(2)両国経済の補完性を存分に発揮し、経済協力を拡大し、共同発展を促進

経済の急成長を遂げる中国とインドというアジアの隣国がライバルになると見る人がいるが、実際は決してそうではない。インドの著名な経済学者、ノーベル賞受賞者のアマルティヤ・セン教授は、単に競争の角度から中国とインドの経済発展を見るべきではないとしている。セン教授は「各国には各自の特色があり、互いに参考にできる部分がある。競争の角度からのみ中国とインドを見ることは、世界的なコミュニケーションと理解の実践を、競馬のレベルに落としてしまう。事実はそうでない。問うべき問題は、中国とインドが互いに何を学べるかであり、どちらが勝るかではない」と述べている。わたしはこの見解を高く称賛する。中印両国は友好的隣国でありパートナーだ。競争相手でも敵でもない。

(3)国際・地域問題における協力を強化し、発展途上国の正当な権利を獲得、保護

重要な国際・地域問題において、両国はコミュニケーションを強化し、立場を調整し、公正で合理的な国際政治経済秩序の構築を、共に推進すべきだ。国連など国際問題において一層大きな役割を果たそうとするインドの願いに、理解と支持を表明する。

(4)平和を尊ぶ両国の優れた文化的伝統を発揚し、人類の平和と発展を促進

現在の世界は決して安寧ではない。依然として存在する強権政治、テロリズムの横行、兵器の拡散、薬物の氾濫、国際犯罪、生態悪化、特にHIV蔓延などが、人類への深刻な脅威となっている。このような国際環境にあって、中国とインドが東方文化の優れた伝統を率先して継承および発揚することは、特別に重要な意義を持つ。

中国の改革開放の総設計士である鄧小平氏はかつて「発展の問題は全人類の視点から認識するべきだ。中国とインドの双方が発展して初めて、真のアジアの世紀が訪れる」と述べたことがある。中国は平和で繁栄するインドを歓迎する。同様に、平和で繁栄する中国もインドの利益に合致する。

「人民網日本語版」2005年4月13日

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