中国共産党中央委員会政治局の賈慶林常務委員は28日、中国国民党の連戦主席率いる大陸部訪問団と人民大会堂で会見し、会食に招待した。
賈常務委員は、国民党が「92年の共通認識」を認め、「台湾独立」に反対し、両岸(大陸部と台湾)関係の発展を推進し、台湾の同胞の利益の保護に努め、台湾海峡地域の平和と安定を追及する姿勢を高く賞賛した。賈常務委員と連主席は会見の中でそれぞれ次のように語った。
▽賈慶林常務委員
両岸関係は現在、歴史的な非常に重要な時機にある。「台湾独立」を掲げる分裂活動を断固抑止し、台湾海峡の平和と両岸関係の安定を守ることは、両岸の同胞の共通任務だ。中国共産党は引き続き最大の誠意と努力により、平和統一の未来図に向け努力するが、「台湾独立」は絶対に容認せず、いかなる人がいかなる形で台湾を中国から分割することも絶対に許さない。
われわれは、台湾海峡の平和保護、両岸関係の改善・発展という心からの願望から出発し、「台湾独立」に反対し「92年の共通認識」を認める台湾各党派・団体・代表的関係者と幅広く交流し、対話したい。われわれは台湾の同胞の特別な境遇を理解し、台湾の同胞の故郷を愛する気持ちを理解し、台湾の同胞の主人公になりたい願望を尊重し、台湾の同胞の権益を保護する。われわれは、自身・誠意・忍耐心を持って、台湾の同胞との疎通と相互理解を強化し、「台湾独立」を掲げる分裂勢力が引き起こす困難と障害をともに取り除き、両岸関係発展の明るい未来図に向けて努力していく。
▽連戦主席
南京から北京への道中で、大陸部の歴史的な変化を目にした。われわれが今日大陸部に来たのは、歴史的な趨勢であり、台湾の民意の支持によるものである。われわれの努力を通して、両岸の交流の新たな段階が切り開かれることを望む。われわれは、双方が既存の基盤の上で相互に理解し、信頼し合えば、必ず両岸関係に安定と希望ある未来をもたらすことができると期待している。
「人民網日本語版」2005年4月29日