大陸部を訪問している中国国民党の連戦主席は29日午前、北京大学弁公楼講堂で講演した。テーマは「平和を堅持し、共に勝つ関係へ歩もう」。連主席は講演の中で「(中国大陸部と台湾の)両岸は和解と対話、相互協力を必要としている。台湾は『ポピュリズム』が民主的思想に取って代わるようなことはあり得ず、『憲法制定』『正名』『脱中国化』、武断的な『台湾独立』のタイムテーブルで両岸人民全体の幸福の基礎を破壊するようなことはしない」と語った。
講演の主な内容は次のとおり。
中国の近代史を振り返ると、考えなければならない問題に突き当たる。それは「中国の未来はどこへ向かうのだろうか」「全中華民族を再び戦争と流血へ歩ませないためにはどうしたらいいのか」「永久の平和はどうしたら実現するのか」「われわれ人民の生活水準を上げるにはどうしたらいいのか」「われわれの国際競争力を絶えず高め続けるにはどうしたらいいのか」という問題だ。
訪問団が台湾から大陸を訪れる直前に行われた世論調査では、66%の人が両岸の均衡の取れた対話を認めて支持しており、30%が恐らくあまり大きな効果はないだろうと考えているという。これは非常にはっきりした民意だ。こうした大きな環境と歴史の流れ、民意の動きの下で、私が個人的に思うことは、われわれは今、過去の歴史を総括する機会を与えられ、われわれに新しい環境、新しい思考によって、共通の未来を築き、発展させようとしていることである。
「人民網日本語版」2005年4月29日