中国・ロシア両軍による合同軍事演習「平和使命――2005」は25日、山東省イ(さんずいに「維」)北地区で8日間の日程を終えた。閉幕式では曹剛川国防部長(中国共産党中央政治局委員、中央軍事委員会副主席、国務委員、上将)と、ロシアのイワノフ国防相があいさつした。
▽曹国防部長
今回の合同演習を通して、両国は新たな脅威と課題への共同対処や、国際テロ・過激主義・分裂主義への攻撃能力を高めた。今回の演習は第三国を標的にしたものでも、他国の利益に関わるものでもない。防衛・安全保障分野における中ロ両国の交流と協力が積極的成果を得たことを示すものだ。
中国はロシアや他の国と共に、世界の平和と安定に尽力し、あまねく繁栄する調和の取れた社会を構築し、国際新秩序を建設する重要な力になりたいと願う。
上海協力機構は地域の平和と安定の維持、経済発展の促進において、次第に重要な役割を発揮してきており、強大な生命力と素晴らしい発展の展望を示している。今回の中ロ合同軍事演習の成功は、上海協力機構が安全協力の新たなルートを模索し、地域と国際情勢の新たな課題に積極的に対処するよう促すうえで有益だった。
▽イワノフ国防相
ロ中両国がこのように大規模な合同軍事演習を行うのは、近代以降初めてだ。演習で両軍は以心伝心のチームワークと、高い技術・戦術水準を示した。
われわれが緊密に団結してこそ、新たな脅威と挑戦に対応できる。今後両国はまた新たな合同軍事演習を行う。ロ中両軍の戦闘の友情は、アジア太平洋地域の平和と安定のための重要な保障となる。
「人民網日本語版」2005年8月26日