胡錦濤国家主席は14日、ニューヨークで国連設立60周年特別首脳会議の開発資金調達に関するハイレベル会議に出席し、「普遍的な発展の促進、共同の繁栄の実現」と題する重要な演説を発表した。胡主席は演説の中で次のように述べた。
中国は、所得水準が中の下程度の発展途上国だ。発展の道のりでは依然として多くの困難と試練に直面しているが、われわれは最大の努力を尽くして他の発展途上国の発展加速を支持し、支援していく。中国が発展途上国を支援する上での次の5大措置を発表する。
(1)中国は、中国と国交のある後発発展途上国39カ国を対象に、一部商品への関税を撤廃することを決定した。優遇措置には、これらの国の対中輸出製品が多数含まれる。
(2)中国は、重債務貧困国や後発発展途上国への支援規模をさらに拡大していく。中国と外交関係がある重債務貧困国に提供した無利子・低利子の中国政府借款のうち、2004年末までに償還期限を迎え、かつ未償還のものについて、二国間のルートを通し、支払い減免などの負担軽減措置を取る。
(3)発展途上国のインフラ整備強化を支援し、中国との企業間の合弁や協力を推進するために、今後3年間で、発展途上国に対して特恵融資と、発展途上国の輸入元への融資計100億ドルを提供する。
(4)中国は今後3年間、発展途上国、特にアフリカ諸国への援助を増やし、マラリア治療薬など医薬品を提供し、医療設備の建設・改善、医療関係者の育成を支援する。具体的には、中国・アフリカ協力フォーラムなどの体制や二国間ルートを通して実施する。
(5)中国は今後3年間、発展途上国のために各種の人材3万人の育成を行い、関連国家の人材育成の加速を支援する。
中国の発展は、世界の発展と緊密な関係にある。中国は世界各国とともに、21世紀が本当の意味で「みなが発展を享受する世紀」になるよう努力していく。
「人民網日本語版」2005年9月15日