胡錦濤国家主席は14日、ニューヨークで国連設立60周年特別首脳会議の開発資金調達に関するハイレベル会議に出席し、「普遍的な発展の促進、共同の繁栄の実現」と題する重要な演説を発表した。胡主席は演説の中で次のように述べた。
経済のグローバル化に伴い、各国の利益は相互に交錯し、運命を互いに委ね合っている。普遍的な発展を促進し、共同の繁栄を実現することは、各国の国民の根本的な利益に合致する。われわれが現在直面する最も差し迫った任務は、▽国際開発協力の強化、▽南北格差の縮小、▽ミレニアム開発目標の実現――などだ。
ミレニアム開発目標を実現させ、国際開発協力を強化し、普遍的な発展を促進し、共同の繁栄を実現するために、下の数点を提案したい。
(1)改革をさらに進め、国際経済の制度とルールをさらに公平で合理的なものにする。特に、数多くの発展途上国の懸念を十分に反映させ、経済のグローバル化がバランスと普遍的な恩恵、相互両得の方向に発展するよう促す必要がある。
(2)発展モデルの多様性を尊重し、発展に関するノウハウ交換を推進する。自国の実状に合った発展の道やモデルを自分で選択することが、各国の発展実現のカギとなる。
(3)ミレニアム開発目標の実行状況を評価する、公平かつ合理的で有効な枠組みを構築し、各国が得た進展をすばやく評価し、国際協力や開発支援をめぐる約束の実行の監督や促進を図る。
(4)国際開発協力の推進における国連の役割を強化する。国連は、開発を主要任務と位置付けて取り組み、制度を整え、機能を改善することで、共通認識の形成や規則の制定、参加推進などの誘導において、優位性を発揮していくべきだ。
「人民網日本語版」2005年9月15日