温家宝総理は14日、ミャンマーのソー・ウィン首相と人民大会堂で会談した。双方は、共に努力して、両国の善隣友好関係をたゆまず新たな水準に高めていく考えを示した。
温総理は「平等、互恵、双方の利益獲得、という精神に基づき、ミャンマーと共に経済・貿易面での協力を推進していきたい」と表明。次の4つの提案を行った。
(1)中国が提供する優遇関税措置を十分に活用し、両国間の貿易規模を拡大する。
(2)両国が定めた重点協力プロジェクトを着実に実施し、エネルギー・資源開発・インフラ建設などの協力で、できるだけ早く成果を上げる。
(3)ASEAN(東南アジア諸国連合)+1、ASEAN+3、大メコン河準地域(GMS)など、多国間協力の枠組みで両国間の調整を緊密化し、地域の経済協力を促すことにより、自国の経済と社会の発展を導く。
(4)両国のより多くの企業が直接接触し、人材育成と技術交流を強化するよう促す。
また、薬物問題について温総理は「現在の両国国境地帯における薬物の氾濫は、地元社会と人民の生命と健康に、極めて大きな害をもたらしている」と指摘。薬物対策において、ミャンマーと共に両国間および多国間の協力を強化し、早期に協定を締結する意向を示した。
在ミャンマー華僑の待遇問題については「中国政府は華僑に対し、現地の法律を遵守し、現地の人民に溶け込み、現地社会の発展と経済の建設に積極的に参加するよう、一貫して促している」と指摘。華僑に配慮し、より緩和的な政策を取り、華僑の要求を重視し、華僑の仕事・生活・教育により多くの便宜を提供するようミャンマー側に求めた。
「人民網日本語版」2006年2月15日