中国の王毅・駐日大使は13日、講演のため日本の香川県を訪れた際、特別に故・大平正芳元首相の出身地の観音寺市に向かい、大平元首相の墓に献花した後、大平正芳記念館を参観した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同記念館の加地淑久館長の付き添いの下、王大使は大平元首相の生涯や、特に大平元首相と中国との交流に関する貴重な資料に細かく目を通した。王大使は加地館長に、「水を飲む時は、井戸を掘った人のことを忘れてはいけない」という中国の古い言葉を紹介。大平元首相が外相だった34年前、時の田中角栄首相とともに、さまざまな困難を乗り越えて中国との国交正常化を実現し、その後の首相在任期間にも、中日関係の発展推進に重要な貢献を果たしたことに触れた。その上で「この34年間、中日両国の各分野における交流と協力は大きく発展したが、これは大平元首相など両国の先代の政治家の当時の正しい決断や貴重な努力と切り離して考えることはできない。中日友好に力を注いだ大平元首相の確固たる信念は、継承し発揚するべきだ」と語った。
「人民網日本語版」2006年5月16日