外交部の定例記者会見が25日開かれ、劉建超報道官が質問に答えた。
――中国人記者は外国で自由に移動ができるのに、中国の法律は外国メディアの中国特派員が国内の他地域へ移動する際、事前の許可取得を義務づけている。これはなぜか。これがどう互恵互利の精神を体現しているのか。
各国の国情は異なり、メディアとの関係の処理においても違いがある。中国は自らの経験をたゆまず蓄積し、どのようにして各国メディアの中国特派員に一層の便宜を提供できるか模索を続けている。1978年に改革開放政策を始めて以来、数多くの外国人特派員が中国に駐在するようになり、中国の政府と人民は彼らを歓迎するとともに、外国人特派員の正常な報道活動に便宜と協力を提供したいと願ってきた。この過程において、中国と外国メディアの間に、一連の慣例と規則が形成された。現在、この規則が適切か、調整が必要か、われわれも思索と検討を続けている。少し振り返れば、われわれがこれら規則をたゆまず改善し、調整し、関連法規を調整してきたことが分かるだろう。われわれの目的は、外国人記者の国内取材に一層の便宜を図ることであり、この面において、われわれの態度は積極的で誠意あるものだ。みなさんに不満な部分があれば、われわれは引き続き積極的に改善し、改善に努め、より良いサービスを提供したい。
対等の原則についてだが、他国の中国人記者に対する取材制限について、あなたはあまりご存知ないようだ。実際には、世界の一部諸国が中国人記者の取材について、あれやこれやの制限を設けている。一部は、中国人記者だけでなく、他の一部諸国の記者も対象だ。こうした状況について、われわれはすでに調査研究を経ており、他国における中国人記者の正常な取材のために努め、彼らが一層の権利を獲得できるよう、さらなる努力を払っているところだ。こうした国が中国人記者に、移動やビザを含め、より便宜を図るよう望む。
「人民網日本語版」2006年5月26日