朝鮮のミサイル試射問題で中国は10日、国連安全保障理事会に議長声明案を出し、関係国は6カ国協議の早期再開に向けて努力するよう呼びかけた。
中国は同日に開かれた、朝鮮ミサイル試射問題に関する安保理の非公開会議で草案を提出した。草案には、▽朝鮮のミサイル試射に対する遺憾表明、▽平和的で外交を通じて問題解決することへの関係国に対する呼びかけ、▽対話を通じて平和的、全面的な解決法を探ること、▽朝鮮および地域の各国に対する自制維持の呼びかけ、▽情勢をさらに悪化させる可能性がある行動の回避、▽朝鮮に対し、6カ国協議への即時復帰要求――などが盛り込まれている。
中国の議長声明案はロシアの支持を得た。ロシアのチュルキン国連大使は、「ロシアは、安保理構成国は核問題で一致した行動をとるべきだ」との見解を示した。また、「外交努力は平壌だけでなく、国連内でも行われなければならず、現時点で最良の対応方法は議長声明だろう」と述べた。
「人民網日本語版」2006年7月12日