胡錦濤国家主席は9日夜、米国のブッシュ大統領と電話会談を行った。主な発言は次の通り。
▽胡主席
中国は米国と共に努力し、両国の建設的協力関係を全面的かつ踏み込んで発展させていきたい。共通関心事である重大な地域・国際問題について両国の指導者が緊密な意思疎通と協議を保つことは、中米関係の健全で安定した発展と、北東アジアおよび世界の安定の維持に有益だ。
(朝鮮の核実験について)外交部がすでに声明を発表し、中国側の立場を表明した。情勢を悪化させる恐れのあるいかなる行動も取らないよう朝鮮に求めるとともに、関係各国が冷静に対処し、対話と協議を通じた問題の解決を堅持し、情勢の一層の激化あるいは制御不能を招く恐れのある行動を取らないことを希望する。
中国は一貫して朝鮮半島の非核化を主張し、核拡散に反対し、対話と協議を通じて朝鮮半島の核問題を平和的に解決し、朝鮮半島および北東アジアの平和と安全を守ることを主張してきた。この政策に変更はない。
▽ブッシュ大統領
朝鮮の核実験実施は危険な道であり、国際社会は断固たる、冷静な、公的声明を打ち出すべきだ。米国は朝鮮半島の核問題について、現在でも外交ルートを通じた解決が可能と認識しており、引き続き中国側と意思疎通を保っていく。
「人民網日本語版」2006年10月10日