外交部の劉建超報道官は10日の定例会見で、朝鮮の核実験について質問を受け、次のように述べた。
朝鮮半島の非核化実現と核拡散の防止は、中国政府の確固不動たる、一貫した立場だ。この立場に変更はない。昨日の外交部声明ですでに、朝鮮の核実験実施に対する中国政府の厳正な立場を明確に述べた。朝鮮が国際社会の普遍的な反対を無視し、横暴にも核実験を実施したことに、中国政府は断固たる反対を表明する。
中国は朝鮮に対し、非核化の約束を遵守し、情勢の一層の悪化を招く恐れのあるすべての行動を停止し、6カ国協議に復帰するよう強く求める。北東アジアの平和と安定の維持は、関係各国の共通利益に合致する。現在の情勢にあって中国政府は、冷静に対応し、対話と協議を通じた問題の平和的解決を堅持するよう、関係各国に呼びかける。このために中国は、引き続きたゆまぬ努力を払っていく。朝鮮半島の核問題を早急に6カ国協議の軌道に戻すため、中国も現在、積極的な外交努力を進め、各方面の作業に当たっている。関係各国が積極的に行動し、情勢緩和を促すよう希望する。
「人民網日本語版」2006年10月11日