温家宝総理は20日北京で、「外交と対話を通じて、朝鮮半島の核問題を平和的に解決することは関係各国の利益と一致するもので、選択肢はこれしかない」との考えを示した。
これは温家宝総理が中国訪問中のアメリカのライス国務長官と会談した中で述べたものである。温家宝総理はまた、「朝鮮半島核問題は今十字路にあり、その行方は北東アジアおよび世界の平和と安全に直接関係がある。関係各国は将来に責任ある姿勢で危機を解決すべきだ」とした上で、6カ国協議の早期再開が問題解決に効果的な方法だと強調した。
これに対して、ライス国務長官は、「アメリカはすぐにでも6カ国協議を再開し、去年合意に達した共同声明を実施することを願っているが、朝鮮はその核兵器を必ず廃棄しなければならない」と述べた。
温家宝総理はライス国務長官との会談の中で、両国の貿易問題についても触れ、中国としては平等互恵を基に、中米間の経済貿易協力を一層拡大すると共に、アメリカからの輸入を拡大し、双方向の投資を奨励し、知的所有権を保護していく考えを示した。
温家宝総理は、また、アメリカが実際の行動で対中輸出規制を緩和し、保護貿易主義的な対策を取り消すよう、求めた。
これに対して、ライス国務長官は、「アメリカと中国が戦略経済対話をまもなくスタートさせることは喜ばしいことで、これは両国関係の全面的な発展を促すものに違いないと信じている」と述べた。
「CRI」より2006/10/21