国連世界食糧計画(WFP)は2日、中国がWFPに現金175万ドルを初めて寄付したことに対して、歓迎と感謝の意を表明した。WFPによると、中国はすでに米国と欧州連合(EU)に次ぐ世界3番目の食糧援助国となった。
WFPは、中国政府が無条件の現金寄付を行ったことに対して、世界で最も人道支援を必要とする所に使えると語った。
WFPのモリス事務局長は次のように述べた。
各国は1996年の世界食糧サミットで、2015年までに飢餓人口を半分に減らすことを約束したが、この10年で世界の飢餓人口は逆に増えている。毎年400万人増加しており、現在は8億5000万人にまで達した。一方で1990~2000年までの10
年間、中国の飢餓人口は毎年平均500万人減少している、残念なことに、中国式の成功がほかの多くの国ではまだ見られない。
WFPによると、「国際食糧援助情報システム」の統計資料では2005年、世界の食糧援助は10%増加し、820万トンに達するとされている。食糧の援助量が全体的に減少する動きの中での小さな増加だ。この10%の増加に、中国からの寄付が半分以上を占めているという。
「人民網日本語版」
2006年11月3日