国務院新聞弁公室は29日、「2006年中国の国防」と題した国防白書を発表した。以下は白書の中国の安全保障面に関する部分の記述。
中国の安全保障面において依然として無視できない問題がある。国内外の要素の関連性が増したほか、伝統的・非伝統的な安全保障の要素が互いに関係し合い、国家安全の維持がさらに難しくなった。「台湾独立」を企む分裂勢力およびその活動に反対し、これを抑制するための闘争は複雑で厳しいものとなっている。台湾当局は「台湾独立」路線を急進し、「憲政改造」によって「台湾の法理上の独立」を達成しようとしている。このことは、中国の主権と領土の完備、台湾海峡およびアジア太平洋地域の平和と安定の構造にとって深刻な脅威となっている。米国は何度も「1つの中国」を堅持し、中米間の3つの共同コミュニケを遵守し、台湾独立に反対することを言明してきた。しかし、米国は台湾に対し引き続き最新の軍事設備を輸出し、台湾と軍事強化について連絡を取り合っている。いくつかの国では「中国脅威論」がささやかれ、中国に対する戦略的防御・けん制を強めている。周辺各国の複雑かつ敏感な歴史・現実問題も、依然として中国の安全保障環境に影響を与えている。
「人民網日本語版」2006年12月30日