第5回6カ国協議・第3段階会議は9日、2日目を迎え、「9・19共同声明」で提出された初期段階における措置をめぐり、関係各国による協議が引き続き行われている。新華社が伝えた。
プレスセンターによると、中国、朝鮮、米国、韓国、日本、ロシアの6カ国は9日午前10時、首席代表会合を開催した。同日夜7時、6カ国協議代表団の各国団長が招待され、戴秉国・外交部副部長主催のレセプションが開かれる。関係各国による一連の2国間会談も行われる。
米国の首席代表のヒル国務次官補は9日朝、宿泊ホテルで、関係各国は今日、提出された初期段階の措置草案について、具体的な討論を進めると述べた。
48日間にわたる休会を経て、朝鮮半島核問題をめぐる第5回6カ国協議・第3段階会議は8日午後、北京の釣魚台国賓館で再開され、関係各国はこの日、初の全体会合を行った。
中国代表団の秦剛報道官は8日夜のブリーフィングで、同日の全体会合は「率直かつ実務的」で、関係各国は、朝鮮半島の非核化を実現し、半島の平和安定を維持する決心と希望を改めて表明したと述べた。また、「9・19共同声明」をいかにして履行するかについては、特に初歩段階の措置に関する意見交換が行なわれ、いくつかの建設的な主張が提出された。
アナリストによると、「初歩段階の措置」という言葉が今回、6カ国協議の正式会合の場で初めて取り上げられ、これが現段階では、朝鮮半島核問題に関する議論のキーワードとなっているという。
朝鮮半島核問題の解決を目的とする6カ国協議は、2003年8月から数えてすでに5回開かれている。2005年9月に開かれた第4回6カ国協議では、「朝鮮は、すべての核兵器と既存の核開発計画を放棄し、核拡散防止条約(NPT)に早期復帰し、国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れることを約束する。米国は、朝鮮半島に核兵器を配備していないこと、核兵器や通常兵器で朝鮮を攻撃・侵攻する意図のないことを確認する」との内容を盛り込んだ共同声明を採択した。
「人民網日本語版」2007年2月10日