中国の司法機関は1998年から、汚職、賄賂、公金横領などの犯罪を調査、なかでも不正入手した金を持って国外逃亡した容疑者300人以上に対し、多方面から対策を講じ、犯人追跡と持ち逃げ金の没収に全力を挙げている。昨年は11の国および香港、澳門(マカオ)地区から、容疑者37人を逮捕・収監した。 公安部が27日に開いた記者会見で、同部の武和平・報道官は「これまでに中国は45か国と、政府間の警察協力、犯罪取締り強化に関する協力提携に関する文書、あわせて112件に調印し、18の国や地域と2国間会合制度を構築するとともに、19か国に警察連絡官30人を派遣している。これにより、犯罪容疑者の「走為上策」(最上の策としての逃亡)というたくらみは、法律の厳罰と抑止を受けることになる」と述べた。 中国は最近、国際刑事司法協力の歩調を速めている。これまでに48か国と72件の司法協力条約、24か国と引き渡し条約を結んでいる。 「人民網日本語版」2007年3月28日