公安部や中国共産党中央宣伝部など10部門は共同で、ネットポルノに対する、法に基づく特別取締り活動を実施し、仮想空間の適切な浄化を進めている。
近年インターネット上では、ブロードバンド、ネット配信、ブログなど新技術の発展にともない、ポルノなどの有害情報が増加・蔓延傾向にある。一部の犯罪集団は、ビデオチャットを利用してわいせつなパフォーマンスをネット上に流し、一部の動画サイトやブログはポルノ映画・動画・小説を配信し、ダウンロードさせ、一部のサイトはわいせつで低俗な画像・文字・視聴情報を大量にアップロードして、インターネット上の環境を著しく汚染し、その秩序をかき乱している。
中国のインターネット利用者1億人のうち、18歳以下の未成年者は2千万人を超える。一部の青少年はネット上のポルノ情報に長時間心を奪われ、学校へも行かず、ひどいケースでは、のめり込み過ぎて、最後には犯罪の道に足を踏み入れる者もいる。
公安部の張新楓副部長は「公安機関と関係各部門は近年、ポルノなどネット上の有害情報に対する取締りを重ね、一定の成果を上げた。昨年は公安当局だけで6万件以上のポルノ情報を直接発見・削除し、2千余りのポルノサイトを閉鎖した」と述べた。
公安当局は6月末まで、全国の重点サイト・フォーラムに「通報交番」「仮想警察」を設置して、通報を受けつけ、ネット上の有害情報の配信や違法・犯罪活動を迅速に制止し、ネット上の軽微な違法行為や不良行為を警告する方針だ。
「人民網日本語版」2007年4月16日