16日、温家宝総理は07年アフリカ開発銀行年次総会の開幕式に出席し、スピーチを行った。その主な内容は次ぎの通り。
中国とアフリカとは歴史の長い、厚い友情で結ばれており、中国政府及び国民はアフリカの平和と発展を心からサポートしている。中国とアフリカ諸国との国交樹立50年間このかた、中国はアフリカのため、900余のインフラ整備及び社会公益プロジェクトを実施し、アフリカの50カ国のために2万人以上のものに対して政府奨学金を提供し、47カ国に累計1.6万人の医療チームメンバーを派遣し、1.8億人の患者を診療してきた。また、中国はアフリカの一部の後進国に対して、対中輸出商品関税免除の政策を打ち出し、アフリカ商品の中国市場への進出のため利便性をはかっている。同時に、中国は積極的な措置を取って、アフリカの債務負担を軽減させている。現在までのところ、中国はあわせて109億元の債務を免除した。中国とアフリカの間の多方面の互恵協力は、双方の人びとに確実な利益をもたらしている。
近年、中国とアフリカの友好協力は絶えず発展している。2006年11月、中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットは成功裏に催され、双方のトップは政治面での平等、相互信頼、経済面での互恵共栄、文化面での交流参照の新たなタイプの戦略的パートナー関係の構築について合意し、向こう3年間の中国・アフリカ協力プランをともに打ち出した。その際、中国政府は対アフリカ援助の規模の拡大、アフリカの負債国及び後進国の債務の免除、中国市場の対アフリカ開放、中国・アフリカの経済社会分野における幅広い協力の強化など中国・アフリカの実務的な協力の強化、アフリカ諸国の発展のサポートなどの8つの政策を発表した。今後、中国政府はこれらの承諾を全面的に実行し、アフリカ諸国とともに政策の実行に注力することにしている。
中国・アフリカの協力の強化は、協力コンセプトの革新、協力レベルの向上、互恵共栄の実現と関わりのあるものである。今後、中国政府はODAを企業の協力と結びつけ、投資及び借款供与の効率を高め、インフラ整備、農業、医療、教育、貧困撲滅、環境保全などアフリカの人たちが歓迎する公益事業プロジェクトの建設を重視し、技術面での協力及び人材育成に力を入れることによって、アフリカの経済社会の発展を加速し、アフリカ諸国及び人々に確実に利益をもたらすことを目指している。
「チャイナネット」2007年5月17日