外交部の崔天凱部長助理(外務次官補に相当)は北京で、記者の質問に対して次のように答えた。
中国政府は気候変動の問題を高度に重視しており、国民と全人類の共同の利益、子々孫々に対して責任をもつ姿勢でこの問題に対処している。
中国の人口は世界人口の五分の一を占めている。即ち、気候変動の影響を受けている五人の中には中国人が一人いるわけである。したがって中国政府はこの問題を高度に重視している。
中国は引き続き持続可能な発展の道を歩み、持続可能な発展の枠組みの中で『国連気候変動枠組条約』と『京都議定書』を主軸として国際的な気候協力に参加する。
先進国は史上大量の温室ガスを排出し、現在の1人当たり排出レベルも高く、資金と技術力にも高いものがある。彼らは排出減少の受諾を履行すべきで、資金投下と技術譲渡の面で発展途上国に確実に援助を与えるべきである。これこそ『国連気候変動枠組条約』が確立した「共通するが差異のある責任」という原則であり、この原則は国際気候協力を展開する基礎である。
貧困は環境と気候の問題を解決することができない。広はんな発展途上国の経済社会の発展を離れ、発展途上国の能力整備を離れての世界気候変動への対応は内容のない空しい言葉だけでしかない。
「チャイナネット」2007/06/05