中国気象局の鄭国光局長は8日、北京で、「先進国は排出量も汚染も高い産業を発展途上国に移している。これらの国は先進の環境保護の技術を発展途上国に無料で譲渡する義務を負い、温室効果ガスの排出削減を援助しなければならない」と指摘した。
鄭国光局長は、「先進国において二酸化炭素排出は贅沢な排出である。『京都議定書』には持続可能な発展の枠組みのなかで、気候変動問題に対応すると明確に規定している。先進国は排出削減の義務を主体的に負わなければならない」と述べた。
鄭国光局長は、「中国の排出総量の中、先進国が移転した排出量の比率は非常に大きい。これらの排出量をも中国の排出量に計算するのは不公平だ」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」より 2007年6月9日