中国中央治理商業賄賂(わいろ)指導チーム弁公室によると、2006年1月~2007年4月にかけて、上海市では商業賄賂1468件を調査・処理、関連金額は4億9500万元に上った。
商業賄賂の特別取締作業を強化するため、同市では企業などによる地道な「自主点検」活動を行ってきた。現在、全市の各区・県・部門には全て調査・評価段階が設けられている。統計によると、全市の各業界の行政主管(監督管理)部門及びその傘下の部門、企業・事業単位10万6641カ所で、不正行為の「自主点検」を行っており、3079件の問題を発見、1987件が処理された。企業・個人などが不当に得た利益として1704万元以上が没収されたという。
同市は今後も商業賄賂の調査に力を入れ、特に職権を利用して私欲をはかるケース、役所と民間企業の結託、権利と金銭の取引などに関わる事件を重点的に取り締まる。同市の治理商業賄賂指導チームは、関連金額が大きく、広範囲に及ぶ重大かつ複雑な事件に対応するべく、市紀律検査委員会、監察委員会、政法委員会、高級人民法院、検察院などの部門の責任者による事件調査・処理協力制度を確立した。
同チーム弁公室は商業賄賂における6つの重点分野(行政許可、プロジェクト建設、政府買付、入札募集・入札、商品経営販売、公共財産の貸し出し)に対し、3回の集中調査、2回の監督検査を行うとともに、19の区・県で相互監督を行った。統計によると、専門取締調査を開始して以来、これら6大重点分野の課題に対して26の規定が設けられ、全市の各区・県・部門で1163件の制度が改善・完備された。
「人民網日本語版」2007年6月17日