防衛省に昇格後初となる日本の2007年版「防衛白書」が6日、報告された。今回も近年の内容を踏襲し、「中国軍事脅威」が書きたてられている。
小池百合子防衛相は6日午前の記者会見で、白書では中国海軍・空軍の戦闘力に量的・質的変化が生じていることに注目しており、今後は地域情勢および日本の安全に対する中国の影響が大きくなることを考慮し、引き続き慎重に分析していくことが記されていると述べた。
白書の中国に関する部分は15ページあり、昨年より4ページ増量した。内容としては、「中国の宇宙開発」に関する一節が増えている。中国の総合的軍事力については、「近代化への懸念が高まっている」などの表現が新たに見られ、中国の軍事費についても近年の表現を踏襲し、「2桁成長」と過去十数年で十数倍増加していることなどが強調された。「台湾の軍事力」などについては、大陸部と台湾の軍事バランスが大陸部に有利に傾きつつあるとの分析が新しく加わった。
現地メディアでは、日中関係は昨秋の安倍首相訪中で改善しつつあるが、「防衛白書」では逆に中国への警戒が強調されているとの報道が見られる。
「人民網日本語版」2007年7月7日